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2018年10月11日木曜日

フジファブリックを聴くとやっぱり切ない

今日はすこし寂しい気持ちです。
先に書いておきます。笑


夏が終わり、秋の気配が漂う夕暮れ。
無性に聴きたくなる曲があります。


…この時期の情景を表現するパーフェクトな曲だと思います。この曲に何も足したくないし、何も引きたくない。

と、いきなり曲から紹介しましたが、とても好きな邦楽バンドなんです、フジファブリック



と、今は亡きボーカル志村氏のいた頃の写真を使いました…

誤解を恐れずに言うと、残されたメンバーの3人体制でのフジファブリックに何の恨みもつらみもありません。むしろ感嘆の念があります。

ですが、僕にとってやはりどーしても「フジファブリック=志村正彦」なのです。

29歳のクリスマスにこの世を去ったミュージシャン。
死因や真相は諸説ありますが、僕は単純にこう思います。

「音楽人生を全うした」のだと。


ミュージシャンを夢見て山梨県から上京した一人の若者が、夢を叶えるまでのストーリーが、志村氏の人生そのものだったように思います。

そしてひとつの夢を叶えた瞬間。

それにも関わらず、なぜこんなにも切なく、悲しい涙を流すものなのか?
そんな事を思わせるライブ映像があります。

きっと色々な事があったんだと思います。

そしてここに至るまで、沢山の名曲を世に残してきました。個人的にですが、その多くはメジャーデビューアルバム「フジファブリック」とその次のアルバム「FABFOX」に収録されています。とんでもないことに、この二枚の世界観と完成度で、ほぼゴールを迎えていたようにも思うのです。

その後のアルバムがどうこうではなく、最初から完成されてしまったんだと思います。

でも、志村氏はそのままこの世からいなくなってしまいました。彼がリスナーにかけた魔法はきっと未だに解けないままです。

多くのバンドにとって、よほどヒット曲を出し続けて第一線で活躍しない限り、何十年後かには「あー昔そんなバンドあったねー」なんて話になるのが関の山でしょう。

ですが、フジファブリック、いや、志村氏はそうなる前に、スッと姿を消しました。全うしたとしか思えません。

彼がこの世を去ってもうすぐ10年が経とうとしていますが、毎年僕はこの季節になると「赤黄色の金木犀」が聴きたくなります。

故郷から離れる電車の中で、「夜汽車」を聴いて泣く人もいるかもしれません。

「茜色の夕日」を聴いて、もう会えない人、消せない後悔が蘇り、泣く人もいるかもしれません。

でも、最後にはなぜか、バンドっていいな。
音楽っていいな。

と、そう思うのです。
もっと聴きたかった…なんて言いません。
これだけたくさんの名曲を残し、自分でハードル上げまくってなお、こんな曲で最後に超えてきました。




これだけの曲たちを聴かせてくれて、ありがとうございました。
残念ながら日本のいわゆるメジャー音楽シーンは終わりました。もう、こうゆうバンドは出てこないと思う。




もし、あの世でもバンドやってるとしたら、今度はあまり思い詰めないで気楽に楽しいバンド生活を送ってください。

でも、きっとそんなバンドなら辞めちゃって、新しいメンバー見つけて、活動していくんでしょうね。


たとえオリジナルメンバーが自分一人だけになっても。

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