これが社会人となり始めてひとり暮らしを始めた部屋です。
文字通りのワンルーム、帰って寝るだけ。テレビも置けない狭さでした。
でも一歩外にでればそこは麻布十番のど真ん中。
それなのに週末になると都会から逃げるように実家に帰り、Jeepでドライブするのが趣味でした。
ところが伊豆に移住をすることを決め、最後の東京生活を楽しもうと思った僕の主戦場が六本木。
金曜の夜に自宅でビール一本飲んで、ボブマーリー聞いてから出陣するのが儀式でした。笑
クラブで女の子に何度「十番に住んでるよ~」と自慢げに言った事でしょうか。ある意味田舎もん丸出しです。
そもそもなぜ伊豆に移住しようと決めたのか?
それは2つの目標があったからです。
その① 田舎でおもしろい店をやりたい
→東京にオシャレな内外装のお店があるのは当たり前で、地方に行ったときに「こんなところにこんなお店が!?」みたいなのに魅力を感じたからです。
ただ現実問題、地方でそうゆうニーズがあるかどうかとか、そんなことまではまったく考えていませんでした。このあたりが実に甘い。
その② 宅録できる環境に住んでオリジナル曲を録音したい
→テレビも置けない部屋に楽器なんて置ける訳もなく、でもそんな環境にいたからこそけっこうネタができて、早くそれらを完成させてアルバムにして、レコード会社のデモテープオーディションかなんかに送りまくってやろうと思っていたのです。
そしたらなんかしらの答えが出ると、勝手に思ってました。このあたりが本当に甘い。本気で音楽やるなら東京に残るべきでした。
東京の飯田橋ハローワークで今勤めている洋服屋の求人と 、不動産サイトで今住んでる家賃45000円の一軒家を同時期に見つけて、「これだ!」と思ったんです。
この2つの目標を同時進行で進められると思い、伊豆に移住する事を決めたのでした。
転職の面接も、一軒家の契約もとんとん拍子で決まりました。
そして東京生活も最後の頃、将来のお店づくりに活かせそうな内装のディテール写真が撮りためてありました。
新丸ビルとか…
渋谷代官山周辺とか…
この照明はぜひパクリたい!!
会社を辞める時、とても覚えていることがあります。
関西出身のワンマン社長に呼び出され、こう言われました。
社長 「…なんで辞めるんだ??」
僕 「…他にやりたいこと(音楽)があるからです。」※音楽とは言いませんでした。
社長 「お前はそれを言い訳にして、一生逃げ続けるぞ!!!」
そん時はもう辞めると決めた会社の社長の言葉なんて響かなかったけど、今にして思えば不気味なくらい僕の人生を言い当てています。
そしてそんな最中でもクラブで出会った子としれっとデートなんかして、僕の東京生活は終わりを迎えました。
こういった事に関しては本当に最後までがんばった。
仕事はがんばらなかったけどな。笑
次回 「新天地、伊豆へ」
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